■悪魔回路と頭脳■


悪魔回路とはどのような機能なのか、はっきり語られてはいない。
ダークの科学者達は悪魔回路を開発はしたものの、
光明寺の手を借りなければ完成させることは出来なかった。
(光明寺を誘拐し、薬を使って操り、最後の仕上げをさせている。※36話)
ハカイダーは、ダークが設計し、光明寺の技術力で仕上げ、
光明寺の脳を移植することによって最強の能力を発揮するように作られた。

「脳が死ねばハカイダーの能力はアンドロイドマン以下になる」(※42話・ギル)
ということは、ハカイダーのずば抜けた能力は、脳の影響があるということだ。
脳とハカイダーの生命(?)は直接の関係はないのだろう。
ギルは「脳が死ねば、ハカイダーも死ぬ」ということを繰り返し言うが、
それは恐らく、アンドロイドマン以下のハカイダーなど死んだも同然という意味か。
逆に言えば、ハカイダーが白骨ムササビ締めで機能停止しても脳は死ななかったわけだ。

では、光明寺の脳でなくても同じなのか。
優秀な頭脳であればあるほど、能力はアップするのではないかと思われるセリフがある。
「ハカイダーは光明寺の天才的頭脳を持ったダーク最強の戦闘用ロボットだ」(※37話・ギル)
恐らくレプリカであった「01」登場のハカイダー達の無能さも 頭脳の出来のせいだと 思えば不思議でもないか。
ギルも優秀な科学者であったようだが、 頭の出来は光明寺には遠く及ばなかったようだ。

性能は脳の影響を受けるとして、性格はどうなのか。
サブローハカイダー、ギルハカイダー、3人衆。
それぞれに個性があったが、それは脳の持ち主の性格を引き継いだもの、
あるいは影響を受けたものと思われるシーンは無い。
「01」の中で、ギルハカイダーを眠らせてギルの亡霊(?)を呼び出すシーンがあった。
ギルの知っていることを、ギルハカイダーは知らない。
このことで、脳の記憶は受け継いでいないことはわかる。
(では、ハカイダー4人衆登場の時にダークを壊滅させられた恨みを掲げていたのはなぜか ということになってしまうが、話がそれるので4人衆については別のコーナーで。)


良心回路に対するものとして悪魔回路がある。
良心回路は「善悪を判断する」「ギルの笛に抵抗する」という役割と、
正義の行動を促す働きがあると思われる。
ハカイダーのため、キカイダーを倒すために開発された回路は具体的に何をしたのか不明だが
他のロボットとハカイダーの大きな違いは、ギルの命令よりも キカイダー破壊の目的を優先させる点だろう。
行動を命令に縛られないということは独自の指令系統を内蔵していたと考えてもおかしくはない。
良心回路が正義の行動をとらせるのならば、
悪魔回路はキカイダー破壊の行動をとらせるものだったという仮説を立てておく。
「その体内に組み込まれた悪魔回路を存分に使え!」 (37話・ギル)
さらに悪魔回路には対キカイダーの特殊能力があるとも受け取れるこのセリフもある。
「悪魔」という言葉を「悪の心」と考えると、見誤ってしまうだろう。命名者はダークなのである。
「良心」という善なる響きの言葉をもつキカイダーへの刺客=悪ということではないだろうか。
なぜなら、ハカイダーの行動に「悪」という程のものは無い。
唯一、「悪魔回路」の名にふさわしかった行動は、誕生と同時にアンドロイドマンを 射殺したような好戦的である部分だ。
ハカイダーに与えられた唯一の使命、「キカイダーを破壊せよ」
この目的のために悪魔回路は作られたのである。


(加筆予定)

※以上の解釈はすべて演出上の問題は考慮に入れず、すべての行動をキャラクターとして扱っています。
深読み具合を味わって下されば幸いです。





 





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